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時事 [時事]

手が空いた時にGoogle Newsで『障害者』と入力して検索しています。
あんまりいいニュースがヒットすることはありません。多いのは虐待と給付費や補助金にまつわる不正です。

で、このところヒットしまくりなのが省庁での障害者雇用の水増しです。

まあ、ひどい。

なにがどうひどいのかはもう書くまでもないので書きませんが、この際、『働く』とはどのような営みなのか、ということをちゃんと考えなきゃいけないだと思うのです。言い換えるなら、『働く』ということの内実をもっと豊かにとらえなおさなければならない、と。そのことを抜きにすると、単なるデータの不正操作ということになってしまうんだけど、法定雇用率というのは指標に過ぎないのであって、大切なのはいろんな人がそれぞれのありかたで生きることができる世の中を創ることで、そういう世の中では『働く』っていうのは利益を生み出すとか手順を進めるとかいう狭い話ではないはずなのです。脳性まひの当事者の方が『ヘルパーが介助しやすいように腰を浮かすことだって自分にとっての“仕事”である』と言っていました。仕事ってなんだろな。

的なことを考えながらニュースをあれこれ読んでいるわけですが、とある記事がなかなか切れ味鋭く突っ込んでいます。いわく

『近代国家とは思えないでたらめぶりだ』
『発表された数字を見て、すぐに気になった点がある。雇用者数が「0・5人」刻みになっていることだ。(中略)働こうとするのは、仕事の種類や時間にかかわらず、一人一人の人間である。0・5人とか2人分という人間はいない』
『障害者の受け入れを厄介事ととらえ、数字上のノルマを達成すればよい、とする姿勢の表れではないか』
『安倍晋三首相も「みんなが包摂され活躍できる社会」を目指すと国会で約束した。総裁選を争う以前の問題である』

と、けっこうな論調。これが朝日でも毎日でもなく産経新聞の記事。ほかにも、日経新聞に『法定雇用率を満たすことが目的化してしまってはおかしい。障害者が働きやすい職場づくりを多面的に考えるべきだ』なんて書いてあったりして。

日経新聞が『【働く】を再考する』なんていう特集やってくれたら面白そうだけどな。


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