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ブログ、読んでるわよ [所長の部屋]

最近すっかり滞っていますが、ブログは書いた方がいい。
なんというか伝えたいことがちょっと拡がるような。
思いもかけない人が読んでくれていたりして、“ブログ、読んでるわよ”なんて言われてビックリすることもある。

そんな風にビックリさせられた人の一人が三橋さん。

三橋さんは当事者の親というお立場で栄区の機能強化型地域活動ホームの運営に長くご尽力されるかたわら、活動ホーム連絡会の会長として有象無象を取りまとめる文鎮のような役を長く担ってくださいました。

いわゆる従来型活動ホームの時代からメニュー事業・機能強化・法人化、連結連合と活動ホームを取り巻く状況は激変してきました。そしてその背景となる制度についても市の単独事業から支援費支給制度・グランドデザイン・自立支援法・総合支援法という激動続き。活動ホーム連絡会の会員(つまり各活動ホームの所長)は個性の強い面々が揃っていて、何かあるたびに『活動ホームはなんのためにあるのか』なんてああでもないこうでもないと終わらない議論を繰り返してきました。そんな議論にいつも最後まで耳を傾け、そして大切なこと、守らなければならないことは何なのかを伝え続けてくれた三橋さん。“兄弟児の面談のために、障害がある我が子を柱に縛って出かけたことが忘れられない”というお話を伺ったこともあります。いつもおだやかで、朗らかで、何かを無理強いすることは無く、けれど何を譲れないかは確かにわかっている。

そんな三橋さんからいつかなにかの用事で電話がかかってきて、用件が終わった後にふっと思い出したように“ブログ、読んでるわよ”と。

なんて答えたのかは覚えてないけど、とにかくこれはいい加減なことは書けないぞ、と身が引き締まる思いをしたのは覚えています。

で。

そんな三橋さんが亡くなったと聞いて、こないだの土曜日にさかえ福祉活動ホームでお別れ会がありました。特にセレモニーがあるわけではなく、献花台があって、生前の写真がたくさん並んでいて、ゆかりのあった方々がそこここで思い出話に花を咲かせている、そんなアットホームな集まりでした。

なんというか、こうして道を切り開いてきた人々が少しずつ去ってゆくのをこれからも見送るのだろうと思います。ちゃんとバトンを受け取れているのか、ちゃんとそのバトンを次の人たちに渡すことができるのか。


ご冥福をお祈りいたします。


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