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Born This Way [所長の部屋]

昨日のこと。
メンバーの一人が着ていたTシャツに
『I'm on the right track』
という英語がプリントされていました。

trackっていうのは経路とか車線とかっていう意味で、直訳すれば“私は正しい道を進んでいる”ということになるけど、ニュアンスとしては“これが私の進む道”っていう感じかなと思います。

『障害者』という言葉があって、よくこれと対義して用いられる『健常者』という言葉があります。
このふたつの言葉を並べてみると、なんとなく人間のありかたして『健常』≒right trackがあって、『障害者』はその正しい経路に乗れていない、というような対比が感じられます。

でも、よく考えてみればべつにright trackなんてあるわけない。カニが横に歩くのは前に歩けないのではなくてそれがカニの歩き方だからです。

『障害者』であるメンバーのTシャツに『I'm on the right track』って書いてあるのは、すごくいいなあと思いました。幹線道路ではないかもしれないけれど、我々の仕事はその道がどこに至るのかを一緒に探すしたり危険すぎる穴ぼこを埋めたりすることであって、誰かが勝手に決めたright trackに戻すことではないんだよな。

ちなみにこれ、たぶんLady Gagaのヒット曲『Born This Way』の一節。人とは違った個性を持って生まれたことを肯定し祝福する歌ですね。

個人的にTシャツがすごく好きで、活字を読むのもすごく好きなので、こういうのがすごく気になります。今日のわたくしのTシャツには『WORKING CLASS HERO』って書いてあります。

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7/26という日 [所長の部屋]

ひさしぶりの更新になります。新コロに翻弄されています。

そんななかですが、今年も7/26という日付を迎えました。

事件から4年が経過し、裁判が終わり、なんだか世間的には終わった話になってしまっているように感じますが、あの事件が提示した『生の価値』をめぐる問題はまったく解決していません。

先日、わりと売れている(らしい)ミュージシャンが『野球とか将棋とかで飛び抜けた才能の持ち主の配偶者は国家プロジェクトで選定しよう』みたいなことを言ったらしくて、なんというか事件と通底するものがあるなぁと感じました。

ALS患者の嘱託殺人などというニュースもありました。これについては“いじめや鬱からくる希死念慮に対して尊厳死とか持ち出す人はいないでしょ”って言ってる人がいました。まさにその通り。

コロナでいろんなことがすっ飛んでしまいがちだけど、考えるべきことをちゃんと考え続けなければ、と改めて思いました。
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