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新型コロナウイルスへの対応についての雑感 [所長の部屋]

活動ホームしもごうでは、現在、ご自宅で過ごせるメンバーについてはご自宅で過ごしてくださいとお願いしています。3事業所とも、かなり人数が少ないです。

これまでずっと、毎日メンバーのみんなと一緒に何をしようかと考えて日々やってきました。やりがいのある仕事って何だろう、運動不足になりがちなみんなが負担感なくできる運動ってどんなだろう、やっぱり世間の風にあたる時間を大事にしよう、などなど。すべて、みんなが元気に通って来てくれることを前提として、です。

送迎サービスをしながらも、『できるなら移動支援など“個”についている支援を使って、行き帰りの時間が社会活動になるような暮らしを』と話してきました。

新型コロナウイルスは非常に感染力が強く、2週間以上の潜伏期間があり、無症状の感染者がいる、というようなウイルスだそうです。

元気で来てね、とか、送迎より移動支援だよね、とか、いままで大事にしたいと思ってきたことが、すべて覆されています。それらはすべてメンバーのみんなの感染リスクを高めることになります。今、はじめて『来ないでください』と言うことが、『世間の風にあたらないでください』と言うことが、メンバーにできる最良の支援であると言いうる状況を経験しています。

しもごうでは国や市からの通知に先駆けて事業規模を縮小するという判断をしました。わからないことや決まっていないことがあまりにも多いなかで『思い切って安全サイドに振った対応をしよう』と決めました。

他の法人で、今の時点で平常通りに事業を継続することを決めている所もたくさんあります。これで結果的に感染が収束した時点で平常通りに事業を続けた事業所で特に影響もなかったとすれば、われわれは『なにを大騒ぎしていたんだ』というお叱りを受けることになります。そして、しもごうに来たいという気持ちを我慢してくれたメンバーも、それを支えるために努力をしてくださったご家族その他の関係者も、不要な苦労をしもごうのせいでさせられたということになります。その時はお詫び申し上げるしかないです。

一方で、もしも感染の拡大に歯止めがかからなかったら、そして、振り返ったときに『あの時あのタイミングで縮小/閉鎖していればよかったのに』という状況に立ち至ったとしたら、そのときには誰に詫びることもできません。

厚労省からの4/7付の通知には『可能な場合には通所を控えていただくことによりサービスの提供を縮小するなど感染拡大防止のための対応を検討した上で、支援が必要な利用者に対する支援が提供されるようにすること』とあります。一方で、これを受けて横浜市が4/8に出した通知には『事業所は通所利用者の受入を継続してくださるようお願いいたします。ただし、利用者等が新型コロナウイルスの感染防止のため、やむを得ず在宅での利用を希望する場合には(中略)在宅での 利用も可とします』とあります。

国が“縮小ベースで”と言っているのに対して市は“基本的に現状維持”と言っています。しもごうは厚労省寄りの(さらにそれを極端にしている)対応をとっていると言えますが、厚労省の通知が出る前にすでにその方向性を周知していて、別に厚労省の言い分に従ったわけではありません。政治の批判をするわけではありませんが、首相が『2週間は社会活動を極小化してほしい』と言った次の日に“休業要請の業種指定は2週間猶予か”というニュースが出る国で、もはや誰かの指示を待っていることはできないのです。結果的に市が示した方向性に背いているので、今後睨まれるかもしれません(すでに睨まれているという話もあります)が、そんなこと言ってる場合ではないのです。

家で過ごさざるを得ないメンバーはどうしてるかな、ご家族はいかがかな、と思いながら、数少ない登所してきたメンバーを見送るときに“また明日ね”と言うことすらできない日々に、自分の無力さを痛感しています。

どうか、『なにを大騒ぎしていたんだ』と叱られる日が早く来ますように。そんな祈るような思いでいます。


*お断りするまでもない事ですが、事業継続している所を批判しているわけではまっっったくありません。むしろわれわれのやっていることこそ各方面からお叱りを受けるようなことかもしれないと思っています。念のため。

新コロめ~


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